回収業者と自治体の違い

粗大ごみを処分する際に民間の回収業者を使われる方は多くいらっしゃいます。
各家庭のポストに入ったチラシの業者や、インターネットで調べれば数多くの回収業者を検索する事ができます。
ご存じかと思われますが、回収業者の他にもお住まいの自治体でも粗大ごみの処分する事は可能です。
では、回収業者と自治体での処分の違いは?
どちらが安くて便利?
それぞれ違いを説明させて頂きます。
回収業者と自治体を上手に使い分け、できるだけ安い料金で処分しましょう。
回収業者
ほとんど全ての不用品回収業者は民間業者が運営しています。
その規模は様々で、中規模の会社であったり個人経営の事業者も多く存在します。
その事業者数は弊社がこの事業を開始した13年前から比べるとかなりの増加率です。
処分料金設定も業者により様々で、高額な業者もまだ多く存在するのが実情です。
必要資格
回収業を営む上では以下の代表的な資格があります。
●古物商許可証
簡単に言うと、中古品、リサイクル品の売買取引に必要な許可証です。
商品の買取りや金銭の授受 必要な資格です。
●産業廃棄物運搬業許可
産業廃棄物を運搬する際に必要な許可です。
他にも金属の売買に必要な「金属くず鉄業許可」などもあります。
資格を持たずにトラックで回っている廃品回収屋さんも数多くいます。
郊外では業者による不法投棄も問題化しています。
できるだけ資格を有する会社に依頼する方が望ましいですね。
自治体の回収
各地方自治体が生活ごみや粗大ごみの回収、処分を行っております。
各自治体が資格を持った民間業者に委託して回収している場合もあります。
行政が運営している公営の処分場に運搬して処分している為、処分料金が安く利用できます。
回収業者依頼のメリット
●申し込みが電話等で簡単にできる。
●粗大ごみを自宅から搬出、トラックまでの回収、全ての作業を業者がしてくれる。
例えば、3階の部屋の階段から大きな家具の搬出といった作業もしてくれる。
●回収日を希望に合わせてくれる。
自分の希望日、例えば休日などに合わせて回収してくれる。
回収業者デメリット
●処分料金が不明瞭
処分料金の設定は回収業者によって様々です。
トラック積み放題と謳っていても高額な追加料金を請求される場合がございます。
良心的な料金で回収する業者もいますが、高額請求する業者もまだまだ多くトラブルも多発しています。
テレビのニュースなどでも時折、回収業者の料金トラブルが報じられていますね。
自治体依頼のメリット
●処分料金が安い
各自治体行政が運営している公営処分場は処分費用が低額です。その為、自治体の回収料金は低額です。

自治体依頼のデメリット
多くの手間がかかる
自治体に依頼すると、処分するまでに最低でも4段階の手順が必要となります。
① 電話などで申し込み
まず最初に電話やインターネットで料金を調べて申し込みをします。
② 指定シールをコンビニ等で購入
申し込み受理後に指定金額のシールを購入します。
コンビニやスーパー、郵便局などで指定された料金のシールを購入し、粗大ごみ本体に貼りつけます。
③ 回収日を指定される
指定された回収日に、指定された置き場に粗大ゴミを自分で置きます。
自治体の回収日が定まっている為、タイミングにもよりますが1週間~4週間の日数を要する場合もあります。
④ 家からの搬出から置き場までの運搬全てを自分でする必要があります。
例えば、お部屋が3階の場合は、大きな家具でも階段で自分で降ろして、指定された置き場まで運ぶ事になります。
大阪市粗大ごみ収集受付
午前9時から午後5時
固定電話
0120-79-0053
携帯電話
0570-07-0053
料金比較
サンプルとして、タンスを2台、炊飯器、ビデオデッキ、電子レンジを処分した場合の料金の比較です。
大阪市回収
炊飯器 200円
ビデオデッキ 200円
電子レンジ 400円
洋服タンス 1,000円
整理タンス 1,000円
合計 2,800円
大阪市自治体
計 2,800円
回収業者 軽トラック
8,000円~20,000円位
事業者にもよりますが、安い業者では軽トラック1台8,000円~10,000円位の料金で処分できる場合もあります。
小型家電も種類によっては無料で回収できる製品もあります。
一方、不明瞭料金の回収業者では20,000円位請求されます。
結論
自治体向きの方
搬出、運搬に慣れた人や、時間的に余裕のある方は、お住まいの自治体で処分する方が確実にお安く処分できます。
回収日も指定される為、予め調べて計画的に行いましょう。
回収業者向きの方
運搬など力仕事が苦手な方、女性やご年配の方は民間業者に依頼する事も手段の一つです。
また、引っ越しなどで日時的に調整が困難な方は回収業者を探してみた方が賢明かもしれません。
回収業者に依頼する場合は以下の点に注意しましょう。
今やインターネットなどスマホ1つで簡単に申し込みする事ができる時代です。
ですが、しっかりと良い業者を見極めなければ高額料金を請求され、お金の大きな損失にも繋がります。
回収業者の料金体制や信頼性などをしっかり見極める必要があります。
直接電話する
直接電話をして業者の対応や、しっかりとした料金の提示があるか確認しましょう。
電話やメールでゴミの物量や、階段など家からの搬出状況をできるだけ詳細に伝える事がトラブル防止にも繋がります。
粗大ごみを整理する
処分する粗大ごみの物量を整理、把握して業者に伝えましょう。
逆の立場からすると、業者側も、電話見積もり時よりも回収当日にゴミ量が増えた場合は困窮するのも事実です。
ご自分の不用な粗大ゴミの物量を把握し、できるだけ料金も調べてから業者に依頼しましょう。

